味トレンドレポート・番外編「味」への好奇心旺盛な社員が、とっておきのトピックをお届けします!

PET型も飲んだ?ボジョレー・ヌーボーの軌跡と2010年の味わい!!

 11月の第3木曜日零時、コンビニ入口付近の商品棚に次々とそれは並べられていった。今年の注目は昨年に引き続きペットボ トルの商品が増え、ブランドイメージ・保存上の問題でひょっとすると今年で見納めになるかもしれない!?
 また激しさを増す低価格化、飲みきりサイズや500円代のボトルまで登場した。昨年の「50年に一度の出来」に続く味わいは如何に。

昨年までのボジョレー・ヌーボーの味わいの経歴を味データで振り返る

 毎年発表され注目される「出来」と味わいのバランスを表1・図1に示した。2006年は渋味の先味・後味そしてボディ感が強く、ボジョレー・ヌーボーでありながらその存在感は印象的だろう。続いて2007年はここ5年間で平均的な味わい、2008年はやや酸味・渋味・複雑味のある味わい、2009年は渋味が減少し、酸味が特徴的な値となっている。表1と比較するとまったくもって興味深い。

表1/ボジョレー・ヌーボーのでき
図1/ボジョレー・ヌーボーの味わい平均の推移
注目のPETボトル入りヌーボーの品質

 2009年に導入された革命的なPETボトルでの販売。その問題の一つとして、品質保持の問題が挙げられている。果たしてガラス瓶とPETボトルでは味わいが違うのだろうか。以下の表2に測定結果(2009年度)を示す。測定日は解禁日当日に測定したものだ。

 結果は味数値が示すとおり「容器の違いで一部の味覚軸で差異はあるものの、飲んだ感じでは品質にあまり差はない」ということがわかる。長期保存するなどの上では品質の劣化の差が現れてくることが考えられるが、ボジョレー・ヌーボーの特性上、需要は解禁日をピークに1ヶ月は続かないのではないだろうか。そのため一般消費者がボジョレー・ヌーボーの味わいを楽しむ上では十分であり、デザイン性や格式上の要素を考慮しても、お手頃感のある商品イメージが強くなるものと示唆される。今後の法改正にもよるが、年々輸入量も減少し・低価格化しつつあるボジョレーヌーボーはひとつの転機に立たされていることは間違いないだろう。

表1/ボジョレー・ヌーボーのでき
お待ちかね2010年の味わい
 今年の出来はソムリエの田崎真也氏によれば「ふくよかな果実味とフレッシュさが調和したヌーヴォーらしいタイプ」だそうだ(http://ameblo.jp/tasaki-shinya/day-20101118.html)。
 味データから(図1’)、ここ5ヵ年でボディ感がある一方、他の味わいは最も繊細で、飲みやすい商品が多いと考えられる。もちろん商品により様々である。以下に定番品やワンコインで買える話題商品の味わいを示した。
図1/2010年の味わい平均
図2/定番品・話題の商品