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内食化を狙え!新タイプ調味料の味わい

内食化傾向が続く昨今、家庭で使う調味料の消費は伸びており、2008年には平均して2,057円/年であったマヨネーズ・ドレッシング類の1世帯当たりの購入額も、2009年には2,684円/年と大きく増加している(参考:総務省統計局ホームページ)。現状を踏まえ、メーカーはトレンド分析と商品開発に力を注ぎ、ついに新しい型の調味料が登場し始めた。その味わいに追った。

コク、旨味、甘味、 塩味…特定の味に 特化した調味料

下図は、素材のコク(苦味雑味/食)、旨味、塩味、旨味の余韻(旨味コク)、酸味(酸味B)、の味覚データと甘さ(糖度%)のデータを標準化し、レーダーチャートに直したもの。

今春話題となった万能型の調味料「ぽん酢ジュレ」はハウス・ヤマサの2メーカーから出ているが、それぞれ特徴が大きく異なる。「ハウスのっけてジュレぽん酢」は素材のコクに特化した味わいであり、どの食品につけても濃厚な味わいが楽しめるようになっている。

一方、「ヤマサ昆布ぽん酢ジュレ」は昆布を全面に押し出しているだけあって、旨味の余韻が特に強く、食べた後にも満足感が続くような仕上がりだ。

どんな食品にかけてもうまい、という万能型とは間逆に位置する、限定型とでもいえる「ハウスおかず豚しゃぶ」は、両フレーバーとも甘さ、旨味に特化していて、子供にも好かれやすい作りだ。

ドレッシングでありながら、「肉にもざく切り野菜にも」というキャッチコピーを付けている「リケンのノンオイルクセになるうま塩」、同じく「お肉も野菜もおいしい」と謳う「ミツカンごちそう野菜だれ和風たまねぎ味」は、バランスが良い中で、やや塩味のアクセントに特徴がある。

それぞれ、ある味に特化した作りで素材の味を補強するような作りの新しい調味料。どこまで内食化をけん引するか、今後も楽しみである。

図1