味トレンドレポート・番外編「味」への好奇心旺盛な社員が、とっておきのトピックをお届けします!

レトルトカレー:価格と味の関係とは!?

レトルトカレーの味の世界は年々広がりつつある(詳しくは弊社発行「味トレンドシフトレポート2010」御参考)が、「ちょいたし」や、野菜などの具材ボリュームを増したものなど、「カレー+α 」の新商品群に限らず、メインである「ビーフカレー」でも価格や味わいなどで差別化戦略が垣間見られる。それでは、価格とレトルトカレーとの味わいにはどのような関係性が見えるのだろうか。

価格が上がるとスパイス感が増す!?

下図上段の味マップは、X軸に 「スパイス由来の苦味」(塩基性苦味ー苦味雑味/薬)とY軸に価格を採ったもの。辛さは「中辛」で統一している。価格が上がれば上がるほど、「スパイス由来の苦味」が上がる銘柄が散見されることが分かる。これは単に原材料コストが高いのでスパイス感が上がる、といったことではなく、高価格帯の商品は、添加される化学調味料などだけでなく、自然由来の原料も多く含まれ、スパイスの味わいが実現されているのではないか、と推察できる。

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また、下図のレーダーチャートは「スパイス由来の苦味」に加えて、「素材感」(酸性苦味-苦味雑味/食)、「旨味」、「塩味」、「後引く旨味」(旨味コク)の5つの味データを標準化したもの。左上→右上→左下→右下の順番に価格が高くなっていく(2011年7月現在横浜市内GMSにおける店頭価格例)。「トップバリュビーフカレー中辛」は旨味の先味と塩味によるインパクトが強い味わい。「ハウスカレーマルシェ中辛」は全体的なバランスが良い。「SBフォンドボーディナーカレー中辛」も同じくバランスが良いが、その中でも旨味が強く感じられる。「MCC100時間かけたカレー」はスパイス由来の苦味、素材感、後引く旨味が強く感じられる、素材の味わいが濃厚でかつ余韻を含めたコクを感じやすい商品と言える。

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レトルトカレーの世界が今後どのような広がりを見せていくのか。注目である。