味トレンドレポート・番外編「味」への好奇心旺盛な社員が、とっておきのトピックをお届けします!

2012ボジョレーヌーボーまとめ&特別企画
~味覚データをマスターソムリエ高野豊氏が検証する!~


2012年は「ブドウの品質は良く熟すことができて健全」

  今年のボジョレーヌーボーは天候不良により原料のガメイ種の収穫量が想定の半分という衝撃的なニュースから始まりました。しかしながら「ぶどうの品質は良く熟すことができて健全」と評価されており、一時、製品供給量や値上げが輸入販売業者を困惑させることとなりました。
  そんな特異な年のボジョレーヌーボー、各醸造家の醸造テクニックが試される年ともなりました。

今年のボジョレーの帝王の味わいは2010年と2011年の間!

  今年の出来をボジョレーの代表銘柄でもある「ジョルジュ デュブッフ ボジョレーヌーボー(以下GDBN)」の2006年から2012年にかけての味わいの変化の軌跡を追いました。図1に酸味・渋味の味推定濃度差値の推移を示しています。100%がボジョレー平均値(2006~12年の126品による)を示しており、約20%程度の濃度差で大多数の人が有意差を感じる濃度差の目安です。図2は各味わいのバランスを標準化レーダーチャートで示しています。

図1
図2

  さて今年の「GDBN2012」は図1より平均的な酸味と渋味のインパクトを持った味わいと言えます。昨年の味わいと比べると、かなり味わいが弱くなっているため“平年並み”ではありますが、消費者サイドからするとどうしても落差を感じてしまう味わいかも知れません。

  また過去2年分の製品と比較するとちょうど2010年と2011年の中間的な味わいとも言えるのではないでしょうか。本年度は不作で心配されたボジョレーの味わいでしたがその心配はない味わいです。

次へ