よくあるご質問

味覚センサなど感性工学技術を活用して食品の味や香り、食感を数値化し、商品の特徴づけなどを行い、12万サンプルを超える味覚データベースに基づくフードデジタルソリューションを提供しています。会社名は、食品の味や香りを広く研究し、社会に貢献したいという思い、戦略的シンクタンクを目指したいという思いで名付けました。
人間の五感は味覚、嗅覚、触覚、聴覚、視覚で構成されています。触覚、聴覚、視覚は万国共通の単位や尺度がある一方、味覚と嗅覚はこれまで客観的な単位や尺度が存在していませんでした。感性工学技術の進展とともに味覚センサや匂いセンサ技術開発なども登場し、食品の味や香りを定量化することが可能になってきたことから、客観的な基準で食品の味わいを捉え、商品開発、品質管理、販路開拓、市場調査などに資するサービスやソリューションが開発され、当社ではフードデジタルソリューションと呼んでいます。
公設試験場の他、民間の分析研究機関はいくつも国内外に存在しています。当社では、九州大学発の世界で初めて味覚を数値化することに成功した味覚センサ(インテリジェントセンサーテクノロジー社製)を中心に分析を行い、お客様からのご要望に応じてにおい分析や食感分析、成分分析なども実施しています。分析結果で得られたデータをデータマイニングし、その意味づけ、活用の仕方までサポートすることが当社の強みになっています。また、味覚など相対評価で捉えられていた感性数値を客観化し、評価基準、尺度として活用できるところまでカスタマイズしているのも当社の特徴になっています。

事前にお問合わせ、お申込みいただければ、東京都中央区新川1丁目に所在する当社ラボの見学を受付しています。お気軽にお問合わせください。

世界的なフードテック技術の発展は近未来の人類の食文化や食生活に大きな影響を与えることが予想されています。当社では味覚データベースの他、食品のにおいや食感なども分析しており、消費者個人の嗜好性を判定する解析ロジック開発、フードペアリング手法の開発、レコメンドエンジン開発など、いつでも再現できる食品評価技術、再現技術開発などに取組むことで、今後、フードテック市場に対しても社会貢献できると考えています。また、高齢化社会における食と健康の両立など健康分野への進出も計画しています。

当社社員は、新卒社員の他、中途採用では食品メーカー出身者、食品分野とは全く違う他業種から転職してきた社員など多様な社員で構成されています。社員に共通して「食文化」や「食べ物」そのものに個人的に興味を持っている方が入社されますので、その人がグルメなのかはともかくとして、一般よりは「食」に対して一家言持つ社員が多いかもしれません。

食分析について

まずはお問い合わせください。準備いただくものなど、詳しくご説明をさせていただきます。

分析項目、量にもよりますが、分析後おおむね10~15営業日をめやすに報告書を提出いたします。※分析項目、量、サンプル等により変動しますので、詳しくはお問い合わせください。

目的に沿って、最適な分析方法をご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。

成分分析ではたんぱく質や脂質、アミノ酸の量の他、カロリー計算などの情報が得られますが、味覚センサを活用した味分析では、甘味、塩味、うま味、酸味、苦味の基本五味の他、渋味やそれぞれの呈味の先味、後味を測定することができます。人間の舌を模倣した人工の脂質膜センサに各呈味物質を吸着させ、その吸着の強弱を電気信号処理し数値化していますので、人間が食事をする際に感じている感覚、認識構造を科学的に再現した手法になります。

香りの分析は、当社では基準臭にどれだけ近い匂いであるのか類似度を測定し、においの質の全体的な強弱を数値化するにおい識別装置(島津製作所製)の他、GC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)を用いてにおい成分を分析する手法を採用しています。

ご相談頂く食品サンプルに合った分析項目、分析方法をご提案させて頂いています。分析機器の特性により分析が得意な領域、苦手な領域などもございますが、全く何も対応できないということはほとんどございませんので、何なりとお問合わせ頂けると幸いです。

味覚分析の場合、1サンプルあたり200g以上がめやすです。農畜産物などはその限りではないため、詳細は担当者よりご連絡いたします。

宅配便等で弊社宛にお送りください。温度管理が必要なものは冷蔵・冷凍便を適宜ご利用ください。分析メニューによっては冷凍が適さない場合もございますのでご注意ください。社休日の関係で平日着でご手配ください。

依頼分析で実際に分析しているところに立ち会いたいという希望を仰られるお客様はいらっしゃいますので、日時を調整させて頂いた上で日程調整させて頂くことになります。

事業について

味覚センサなど科学分析機器などを用いた受託分析、専門パネラーによる官能評価、市場モニター調査、商品開発や品質管理など業務コンサルティング、販路開拓支援など食品分野において幅広くサービスを提供しています。

当社は分析を担うものであり、良い/悪い(おいしい/おいしくない)と言えるような結果を保証する機関ではございません。各種分析を用いて、味・におい・食感等のおいしさにまつわる要素を可視化し、食品の味わいについての特徴を見出します。

当社には様々な食品カテゴリーの食分析実績がございます。食品カテゴリーで特徴づけができる項目、方法について、見積作成時に予めご説明させていただき、お客様の目的に沿って分析結果がどのように活用できるのかについてその可能性もご提案させて頂きます。

当社では味覚データベースシステム、フードペアリングシステムなどのソフトウェア提供を行っています。お客様側の基幹システムと連携させたいなどご相談にも応じていますので、何なりとお問合わせ頂けると幸いです。

当社は各種分析機器の製造メーカーではございませんので、分析機器の保守、メンテナンスなどは対応していません。一方、食品メーカー様が自社研究室で保有している各種分析機器の活用方法について、もしお困りになっている点があれば、それに対して機器導入コンサルティング、機器活用コンサルティングなどは案件ごとに対応しています。

当社では定期的に、味覚やにおいに関する講座を開設しています。新型コロナ感染症禍ではWEBセミナーによる事例紹介セミナーなども積極的に開催しています。また、官能評価訓練や食品評価技術のレベルアップ講座なども対応しており、必要に応じてお客様のオフィスや工場などで実施する出張講座にも対応させて頂いています

自社開発商品について

当社は味覚センサなど各種科学分析機による受託分析業務、商品開発などコンサルティング業務といったソリューション型ビジネスを提供していますが、食品トレンドの先取りや地方創生支援メニューの一環として、味香り戦略研究所チャレンジプロジェクトとして、食品開発設計、自社開発商品の販売などにも取り組んでいます。ホームページの商品企画ページをご参照ください。購入可能場所は楽天やAmazonなど通販サイトの他、一般食品スーパーなどでもお取扱いのある商品もございますので、お問合わせ頂けると幸いです。

採用について

当社では食品科学の分野やフードテック技術など食品マーケットに対して興味をお持ちの方について期限を区切らずに募集しています。食品マーケティング分野、コンサルティング分野、フードテック技術分野など食品市場でのソリューションサービス開発に興味のある方、意欲のある方を幅広く募集しています。詳しくは採用ページをご参照ください。