サービス

Service

官能評価

ヒトによる官能評価は、多彩な感覚を活用し、総合的かつ最終的においしさを評価することができます。
「おいしさを評価する官能評価」や「味の経時変化・強度を評価する官能評価」など、訓練された専門家パネルが、食品の味やにおい、食感の官能評価を行います。実験系の設計から実施までの「ロードマップ作り」から対応し、一般消費者向けの評価も承ります。 味分析などの機器分析と組み合わせることで製品のPR効果を最大限引き出すことができます。

こんな方に

自社内では客観的なデータが取得できない
《課題解決》
訓練された専門パネルが評価を行うため、客観的且つ再現性のある評価が可能。
フレーバーリリースや口どけなど、経時的に変化する人間の感覚を見える化したい
《課題解決》
実験系の設計~実施、データ解析まで実施可能。
人間の複合的な感覚で商品を評価したい
《課題解決》
味・食感・香りなどの複数の感覚を総合して評価することができます。

官能評価パネルについて

五味識別テストによる識別感度、においの識別感度、味覚・嗅覚に対する味盲・嗅盲物質の有無を把握する能力を持った専門家パネルが評価を行います。
その他、感覚間の相互作用の知識や理解、多様な官能評価の経験(年間30回以上)を持つ専門家からなるパネルが評価を実施するため、再現性がありバラつきの少ないデータを取得することができます。

官能評価の種類

①おいしさや全体感の評価:採点法による官能評価

評価方法や評価項目については、事前に適したものを協議のうえ設定。
【設問例】

②味の経時変化や強度を評価: TI 法を用いた官能評価( Time Intensity :時間強度測定法)

「一つの感覚(質)」に対して、その「強度」と「時間」を計測する手法。対象となる一つの特性の強さを注意深く追う評価に向いている。
【使用機器】
JSEMS[㈱メディア・アイ]
【測定例】
異なる甘味料の「口に入れてからの立ち上がり」や「持続性(後ギレ)」を評価したい。
【測定方法】
甘味の強度を示すスクロールバーをタッチパネルに表示し、変化する味の強弱を指で動かしながら評価を行う。
基準となる物質の感覚強度をパネルに学習・訓練させることでデータ精度を高めることができる。
(例:ショ糖を100 として尺度合わせを行う)
【図1】TI 法の結果 仮

③複数感覚の経時変化を評価:TDS法を用いた官能評価
(Temporal Dominance of Sensations:質的経時変化測定法)

複数の「感覚(質)」に対して強度は計測せず、「いつからいつまで感じているか」という「時間」を計測する手法。設定した複数の感覚の中で「最も意識的に強く感じる感覚」とその移り変わり、各継続時間を解析することができる。咀嚼を繰り返すことで変化する食品の表現に向いている。

【使用機器】
JSEMS[㈱メディア・アイ]
【測定例】
3層構造のクッキークリームサンドを咀嚼した際の、味・香り・食感などの感覚変化を評価したい。
【測定方法】
複数の感覚をタッチパネルに表示させる(例:甘味、苦味、香ばしい匂い、後味、ねばり、サクサク…など)。
評価パネルは咀嚼開始から「最も意識が向く感覚(味でもにおいでも食感でも良い)」の ボタンを押し(ボタンは常に押下されたまま)、感覚が変化する毎に異なるボタンを押していき飲みこんで風味がなくなったら測定終了。
パネルは安定して感覚を測定できるよう訓練を実施する。
【図1】TDS法の評価画面
【図2】TDS法の結果
赤い点線より上にある感覚が有意に感じてい る感覚を示す

分析料金

官能評価料金

¥300,000(税別)

※解析・報告書作成費含む。
※専門家パネルn=5・設問数10問程度の場合、設問設計含む。