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コラム

[イベントレポート]
高校生向けイベント「BumB WEEKEND」にてワークショップ「味覚とあそぶ」を担当しました

2026 年1 月31 日〜2月1日、BumB 東京スポーツ文化館にて開催された、東京都教育委員会主催 高校生対象の1泊2日の課外活動「BumB WEEKEND」 において、五感+空想ワークショップ「味覚とあそぶ」にて、当社主席研究員 髙橋貴洋が講師を務めました。

当日は、エネルギーと好奇心にあふれた高校生たちが集まり、こちらが元気をもらうような熱量の高いイベントとなりました。

「BumB WEEKEND」とは

高校生世代を対象とした、非日常の中で自由にあそべる「舞台」と「プログラム」のある課外活動。世代を超えた多様な人たちとの出会いの中で、自由に交流・体験することを目的としています。

今回、五感+空想ワークショップの中の「味覚とあそぶ」の専門家としてお招きいただきました。きっかけは味香り戦略研究所が長年主催する「味覚レベルアップ講座」でした。ワークショップを通じて高校生たちに「味覚って面白い!」、「味覚を軸に何か企画してみたい」と思ってもらいたいというご要望をいただき、その期待に応えるべく講座の内容を再構成して挑みました。

体験しながら学ぶ、ちょっとディープな味覚の世界

「味覚とあそぶ」のワークショップの様子

当社が担当したのは、「味覚とあそぶ」という90分間のワークです。
「味覚レベルアップ講座」は官能評価の担当者が受講するなど専門的な内容も網羅していますが、その内容をより日常に近づけ、だれもが感じたことのある「おいしさ」を軸に講座を再構成しました。タイトルは「おいしさの正体を解明せよ」。五感をフル活用する実験コンテンツも多く盛り込み、知識だけでなく実際に感じて学べる内容となりました。

◆MISSION 1 「おいしさ」の設計図を理解する

  • 「おいしさ」の設計図
  • 「味覚」を中心にした相互作用
  • 手ぶらでできる簡単な実験 チャールズ・スペンス著『「おいしさ」の錯覚』より
  • みんなの「おいしい」ってなんだろう?おいしいタイプを調べてみよう ~嗜好性診断~

ワークは「おいしさ」の設計図からスタート。
おいしさが、味・香り・食感・見た目・気分など、さまざまな要素からつくられていること。そしてそれらがどのように関係し合っているのかを、においや視覚との「感覚間相互作用(クロスモーダル)」も交えながら紹介しました。

「おいしいタイプを調べてみよう」では、スマートフォンで簡単に自分の味の好みが分かる嗜好性診断 「コレスキ」 を体験。診断結果は大きく6タイプに分かれるのですが、今回は10代には珍しい 「おやじ舌」タイプ が多く見られたのが意外な結果でした。

※「おやじ舌」とは、塩気の強い濃い味や苦味を好む傾向があり、一般的には40代に多い味覚タイプです。

実際に「おやじ舌」と診断された生徒からは、「普段から大人向けのおつまみが好き」という声も。将来、お酒好きになるかもしれませんね。

⇒味の好みが分かる「コレスキ」はこちらで体験できます
https://coresuki.tech/

◆MISSION 2 味覚のクロスモーダリング おいしさの不思議体験

MISSION2では、いよいよ「味覚の不思議」を体感できる実験を行います。

  • 味を感じる仕組み(味蕾と味細胞、舌以外の味覚)
  • スーパーテイスターは誰だ?!味覚の感度をテストする
  • においで変わる味 香料を加えると味はどうなる?
  • コップの色の違いで飲料の味は変化するのか?
  • 味覚修飾物質の体験 ギムネマ茶~チョコレートに隠された味わい~

なかでも特に盛り上がったのが、ギムネマ茶を使った実験です。ギムネマ茶には、味覚のひとつである甘味を感じにくくする作用があります。甘さが消えた状態でチョコレートを食べることで、普段は気づきにくい味わいを感じる体験を行いました。
チョコレートを口にした高校生たちからは、「少ししょっぱい!」「食感がいつもと違う!」と、驚きの声が飛び交いました。

◆MISSION 3 食の未来を創造しよう

最後のミッションでは、現在のフードテック技術と広がり、未来の食について紹介しました。
近年は、おいしさが感覚だけでなく科学的に解明できるようになってきていること、一人ひとりの好みや体質に合わせる食のパーソナライズ、環境や社会課題の解決につながる代替食や新しい食資源など、食を取り巻く技術や考え方は大きく進化しています。

最終ミッションとして用意した「未来の一皿を考えよう」では、こうした視点を踏まえながら、食の未来をつくる研究者としてそれぞれが考えた「未来の一皿」を自由に描き、発表してもらいました。

限られた時間の中でも、想像力を膨らませながら次々とアイデアを書き進め、自ら進んで楽しそうに発表してくれる姿に、このテーマを用意して良かったと改めて感じました。

最後は、参加した高校生たちへ、「食べることを、もっと楽しもう!食の未来には、無限の可能性と挑戦のチャンスが広がっています。」というメッセージを髙橋から贈りました。

体験・感覚を見つめ直し、「味覚の楽しさ」と出会うきっかけに

今回のワークショップを通じて、味覚の楽しさはもちろん、そこから広がるさまざまな可能性のヒントを伝えられたのではないかと思います。
食べることは毎日のことだからこそ、まだ気づいていない発見や楽しみがたくさん隠れています。この体験が、高校生のみなさんの味覚や食の領域に興味をもつきっかけとなれば嬉しいです。

イベント概要

開催日程2026年1月31日(土)~2月1日(日)1泊2日
開催場所・宿泊BumB東京スポーツ文化館
対象都内在住・在学いずれかの高校生世代
趣旨[対話から広がる選択肢]
同世代や社会人と深く語り合い、新たな自己理解と未来の選択肢を見つけます。
[合宿が生む「共創」の仲間]
寝食を共にする中で想いを共有し、終了後も共に活動できる仲間と出会います。
[次の一歩を具体的に描く]
多様な団体の知見に触れることで、自分らしい「次の一歩」を明確にデザインします。
運営団体主催: 東京都教育委員会、BumB 東京スポーツ文化館
企画運営事務局:キュリー株式会社 https://about.qulii.jp/
URLhttps://bside.qulii.jp/